ibatatam

I B A T A T A M 〜イバタターム〜

永遠にしあわせになりたかったら‥釣りを覚えなさ〜い


◆3巻

『七色の昇天』でキング・コアントローの登場時のセリフ、
「一時間しあわせせになりたかったら酒を飲みなさい‥
 三日間しあわせになりたかったら結婚しなさい‥‥
 永遠にしあわせになりたかったら‥釣りを覚えなさ〜い」



これは
「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
 三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
 八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
 永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

という中国の諺からきているようです。

夢中で釣りをしていれば時間を忘れていられる、ゼロが四つもつくほど長い月日も待っていられる‥という事でしょうか。








SKI・BA・BOP・BA・DOP・BOP


◆2巻

『最悪の積荷』の橋(天の川)を渡るシーンがありますが、「MILKY WAY」の看板の他にもう一つ、「SKI・BA・BOP・BA・DOP・BOP」と書かれたものがあります。
これは
「SCATMAN (Ski-Ba-Bop-Ba-Dop-Bop)」 スキャットマン・ジョン(SCATMAN JOHN)
という1994年のヒット曲。

スキャットマンズ・ワールド

スキャットなので特に言葉に意味は無いようです。
即興的に勢いで橋を渡れって事かもしれませんね。。


色彩都市ポンピエ


◆7巻

「華氏451(Fahrenheit 451)」(フランス映画、1966年)

華氏451


色彩都市編はこの映画の要素がたくさん入ってます。
まず、消防車が本来とは別の使い方をされている点が共通してます。
正確に言うとJINGでは塗装車なわけで、ホースから火じゃなくて赤絵の具が出るんですね!
ポンピエ(Pompier)はフランス語で消防士という意味で、カクテル名でもあります。

秘密図書館の老婦人が自ら火をつけて本ごと燃えてしまうシーンは
クォート画伯に表れ、
仲間のリストを始末するためにモンターグとクラリスが家の地下に忍び込むシーンは
クォート邸に侵入するジン達を思わせます。ちなみにここにチラッと鳥籠が映ってたりします。

そして『競売の少女』でのフィノの「私は一人の人間であると同時にひとつの作品でもあるのです」というセリフが「華氏451」のラストに掛かっています。
映画は全体的に赤や黒や緑でカラフルな印象なのですが、ラストのシーンは雪が振り、寂れたような静かな感じになっています。
そして色彩都市ポンピエでも色を失ったように雪が降り積もる‥というわけです。


映画とは別件ですが、
更にイタリアのポンペイ(Pompeii)の遺跡にも関連があります。
ポンペイは西暦79年8月24日のヴェスヴィオ火山噴火により、火山灰が降り続け埋没してしまった古代都市です。(ここも雪に包まれた色彩都市を思わせますねー)
今でも発掘作業が続けられ、様々な遺跡が見つかっているなかでもフレスコの壁画は有名で、使われている赤は「ポンペイの赤(rosso pompeiano)」と呼ばれ、現代でも再現は難しいそうです。
当時の産業はワインだそうで、『競売の少女』の冒頭を思わせます。
そしてポンペイというカクテルも存在します。(ポンピエとは別物みたいです。)

余談、
イタリアのナポリ原産でラクリマ・クリスティー(La'cryma Christi)という「キリストの涙」の意味を持つワインがあります。
名前の由来にはいくつか逸話があるのですが、そのひとつに
キリストがヴェスヴィオ火山の噴火により壊滅したポンペイを思って涙を流したという説があります。
関係ないけど黒いページの「ヴァン・クォート語録」にも涙の事が書いてあったなぁ。


花泥棒は泥棒にあらず


◆4巻

後編で森の精の「花‥‥‥ハナドロボウ‥カ‥‥」というセリフがありますが、
なぜ唐突に花泥棒なのかというと、
「花泥棒は泥棒にあらず」という諺が元です。
意味はそのまま、花を盗んでも罪にならないという事ですが、
とにかく花ドロボウにしろ王ドロボウにしろ、森の精は許さないようです‥。

ツバメ号とアマゾン号


◆3巻

『七色の昇天』でヴィラールが本を読んでいるシーン。
「ミズウミカ‥ラ‥はりはう‥ノウジョウマデ‥ノ‥」
「ろじゃ‥ガ ミギ ヒダリ‥ト‥」


これは
「ツバメ号とアマゾン号(Swallows and Amazons)」<1930年>
アーサー・ランサム(Arthur Ransome)


Swallows and Amazons

というイギリス児童文学、ランサム・サガという12冊シリーズの最初の作品の冒頭部分で、
「湖からハリ・ハウ農場までの急勾配の野原を〜」という感じです。
湖を舞台に子供たちが帆船で冒険に繰り出す物語で、
ジン達がリヴァイヴァに向かうために船に乗った事もこの話が絡んでいるわけです。

ロジャが母親の元へハリ・ハウ農場までの野原を間切りながら向かう、という冒頭シーンなのですが、
これは『不死の街』でジンが紙飛行機にぶら下がって飛び、コルプスの都の少し先の急勾配の野原に着地する場面に重なると思われます。絵では判らないけど、紙飛行機が間切っているのが浮かぶようです!

シリーズの中には「酔いどれ水夫をどうしよう(Drunken Sailor)」というイギリスの船乗りの歌も登場するようです。なんだかランボーの「酔いどれ船」ともリンクしてるような。。

草木殺すに 刃物は要らぬ‥


◆6缶

『戦慄の旋律』でキールの「草木殺すに 刃物は要らぬ 如雨露にモノを 言わしゃ良い」というセリフ、
これは
船頭殺すに刃物はいらぬ 雨の十日も降ればよい
という
七・七・七・五から成る詩都々逸(どどいつ)のひとつが元になっています。

変化系?として
噺家殺すにゃ刃物は要らぬあくび一つで即死する
噺家殺すに刃物は要らぬ 欠伸三っつで即死する

というのもあるようです。

恐怖の報酬


◆2&3巻

太陽石を盗むためポルヴォーラをサングリアまで運ぶ仕事を受けるジンたちですが、危険物を乗せて運ぶというシチュエーションは

「恐怖の報酬(Le Salaire de la Peur)」(フランス映画、1952年)
が元になっています。

恐怖の報酬


       ポルヴォーラ‥‥ニトログリセリン
ミルキーウェイ(吊り橋)‥‥腐敗した吊り橋
     ヴィーナス焦原‥‥油送管から溢れた石油の池
   太陽石を掘るシーン‥‥岩に穴をあけるシーン


↑こんな風に対応してる気がします。

片方の馬が怖じ気付くのもマリオとジョーみたいな感じですね。
ポルヴォーラの一匹だけが残るのも 4人のうちマリオだけが油田にたどり着く設定と同じです。

ちなみにポルヴォーラ(Porvora)はスペイン語で火薬という意味です。